手組(序盤)-字牌の切り順
みなさんはじめまして、管理人のTAKAと申します。
今回から記事を書いている時点で自身が正着と考えている麻雀戦術について
書いていきたいと思います。
題材は天鳳の牌譜を使用します。
レベルとしては特上卓で勝ち越す程度を想定しています。
あるいはフリーで勝ち組に入る程度のレベルです。
上級卓や鳳凰卓の方にはレベルに差異があるとは思いますが、
何かしら参考にしていただけたら幸いでございます。
まずは序盤の手組で字牌の切り順の話から。
【例1】
基本はオタ風から。
白や発は重なれば役牌として1翻つける事が可能になってくるので北よりは必要。
両面が1つもない愚形だらけの手牌で守備面が不安になってくる気持ちもあるかとは思いますが、
最序盤(1~3巡目)で且つ北以外にも字牌が手に残りますので
その点は考慮しなくていいと思います。
単純に1sは1s2s3sと3種11枚ターツを構成できるのに対し
北は1種3枚しかターツを構成できないので
素直に枚数で捉えた方がいいと思います。
→打北
・基本は〔オタ風<役牌、老頭牌〕
・最序盤は守備面を考慮しない
【例2】
これも同様に中は重なれば役牌として使えますし、
9mも8m引きで46789mという間張と完成面子の複合形で強い形となる為まだ切れません。
→打北
【例3】
1mや1pに目が行きがちですが、
3m引きで1234mの4連続形でいい形、
あるいは3p引きで13pの間張
となり北よりは利用価値が高い。
南2局のこの点数状況では赤赤の手牌で東重なって5800でも大きい局面、
かなりの勝負手と言えるかと思いますので
最速のアガリを目指す為に慎重に手を進めていきたいところかと思います。
→打北
【例4】
こういった手牌も基本に忠実にオタ風から
→打西
【例5】
この手牌は面子手で5向聴、七対子で4向聴。
配牌時点の平均向聴数が3.5前後らしいので
向聴数で言えば悪い手と言えるかとは思います。
まぁ実戦で毎回向聴数を考えるのも大変なので
単純に
「完成面子なし、両面1つ、孤立字牌4つ」
でなんとなく悪い手牌だな~という認識でもいいとは思いますが。
組み合わせの枚数だけで言うと北が残り2枚しかないので
北切りになりそうですが、
門前で聴牌するのが厳しいとするなら立直以外の役を考えないといけないので
北の重なりはそこそこ重要と言えるのではないでしょうか。
→打南、次に打9p
・門前で厳しそうな手牌は〔孤立老頭牌<孤立役牌〕
【例6】
こちらの手牌は南か発の選択です。
自分にとってはどちらも役牌になりえる字牌ですが、
他家にとっては発が役牌になりえます。
字牌のポンされやすさは早い巡目ほどポンされにくいデータがあるので
自分が同条件なら他家が必要な牌はなるべく早くに切ってしまった方がいい
という結論になるかと思います。
→打発
・まずは自分の条件を優先して考慮し、
同条件であれば他家に必要な字牌から処理する
【例7】
役牌よりはオタ風を先に切るのであれば南か北の選択ですが、
自分が親番なので南家に南をポンされるよりも北家に北をポンされる方が
ツモ番が早く回ってきます。
そして早い巡目ほどポンされにくいというデータと照らし合わせて考えると
・ポンされたくない牌ほど早くに切る→南
・北→南よりはポンされたい→南の後に切る
という結論になるかと思います。
一般的には下家に近い風から切るという風に解釈しておくと覚えやすいと思います。
→打南
・同条件の字牌の切り順は下家に近い風から
【例8】
この手はどうでしょうか。
オタ風と発の比較はおいておくとして
東と北の比較の話ですが、
鳴かれたくないのはどちらというのを考えると、
自分がラス目の時には1局でも多くやりたいので
親の連荘はある程度歓迎という側面はあると思います。
また親のアガリによって脇の二人が放銃してくれて
自分のラス回避が近づく可能性もあったりしますよね。
に対して北は対面に鳴かれてしまうと1局消化されて
自分の逆転のチャンスが減ってしまうので
東よりは北の方が鳴かれたくない牌ということは言えるのではないでしょうか。
→(東と北の比較では)打北
・ラス目の時は親の連荘を期待するパターンもある
・上記の点を踏まえて点数状況等から鳴かれたくない牌が変わる場合もある
【例9】
基本はオタ風から。
赤ドラあって中重なって5800でも嬉しい、ダブ東になれば文句なし。
下家よりも上家に鳴かれた方がツモ番が早く回ってくる。
早い巡目ほど鳴かれにくい。
→打南
【例10】
愚形が複数あって門前では厳しい。
親番で赤ドラあって5800以上のアガリは大きい。
クイタンと役牌をみながらオタ風から処理していく。
オタ風の比較は下家に近い風から。
→打西
【例11】
門前でいけそうな手牌の基準については
zeRoさんがどこかで書かれていた(と記憶してます)ものを参考にさせてもらっています。
・完成面子2つまたは両面ターツ3つの条件を満たしている
この場合は完成面子2つという条件を満たしているので
先制立直を打てる可能性が高いと判断します。
そうすると
役牌を鳴かれて流されたくないのでなるべく早くに発を切る、という思考です。
1pか発の選択になるところかと思いますが、
打発→ツモ3p打2s→ツモ2pで1pが活きてくるパターンがあるので、
自分が先手をとれている可能性が高いと判断したなら
素直に受け入れ通り枚数に従った選択をした方がいいのかなと考えています。
→打発
・〔門前で先制立直を打てる条件〕完成面子2つまたは両面ターツ3つの条件を満たしている
・役牌をなるべく早い巡目に切って潰しておく
【例12】
これも先制立直が打てる可能性が高い手牌となっているので役牌から処理
→打発
【例13】
これも同様に役牌から処理していきますが、
次巡で白か発が重なればとりあえず南を切ることになります。
その時に自分が先制立直を打つ前提で考えるならば
裏ドラが乗りやすい方が重なった方が嬉しい。
とすると中が4枚とも残っているので白の方がわずかに重要度が上がるでしょうか。
まぁ微々たる差でこんな事よりも大事な戦術はもっとあるでしょうけども一応w
ちなみに自分が仕掛け手の場合は
他家の立直の裏ドラ率を下げる為に逆の切り順になることもあり得るかもしれません。
→発
・先制立直を打てそうな場合は自分の裏ドラ効率で選択
【例14】
これも同様の内容です。
→打発
【例15】
これも同様に先制立直が打てる可能性が高い手と判断して
役牌から切っていきますが、
雀頭がない順子系の手の場合に
西が重なると場合に平和に使えますが
役牌が対子になると平和になりません。
そういった観点から孤立役牌よりも孤立オタ風の重要度が上がる
ということは言えるのではないでしょうか。
→打発
・門前でいける順子系の手牌で雀頭がない場合は平和に使える分オタ風の重要度が上がる
【例16】
両面3つで門前でいけると判断。
親に鳴かれたくないので東から処理。
重なった時に平和の雀頭に使えるので1pを保持。
→打東
【例17】
同様の考え方です。
→打発
【例18】
同様に役牌から
→打白
【例19】
こちらも門前で行ける条件に合致している手牌なので、
役牌から処理していくわけですが、
こういった手牌も3s5s7s引きで5ブロックの想定が立つので
安全度の高い字牌を残して9pを切りたくなる面もあるかとは思いますが、
9p残しで8pを引いたりすれば使う可能性が出てくるので
最序盤(1~3巡目)では安全度はそこまで気にせずに
手を組んだ方がいいのではないかな、と考えています。
【例20】
これは3面子完成で門前で行ける手牌と判断。
7mは6m8mで両面ターツを構成、
1sも2s引きで両面ターツを構成、
9sは重なれば平和の雀頭に使える。
字牌は他家に鳴かれたくない方から切る。
→打白
【例21】
両面ターツ3つで門前で行ける手牌と判断。
点数状況からより立直を打ちたい局面。
→打東
【例22】
2面子完成
→打東
【例23】
3面子完成
南は平和の雀頭に使えない
親の現物を残す
四風連打防止
→打南
【例24】
両面3つ。
鳴かれたくない発から
→打発
—-ポイントまとめ——–
【1-1】基本は〔オタ風<役牌、老頭牌〕
【1-2】最序盤は守備面を考慮しない
【2】門前で厳しそうな手牌は〔孤立老頭牌<孤立役牌〕
【3】まずは自分の条件を優先して考慮し、同条件であれば他家に必要な字牌から処理する
【4】同条件の字牌の切り順は下家に近い風から
【5-1】ラス目の時は親の連荘を期待するパターンもある
【5-2】上記の点を踏まえて点数状況等から鳴かれたくない牌が変わる場合もある
【6-1】〔門前で先制立直を打てる条件〕
完成面子2つまたは両面ターツ3つの条件を満たしている
【6-2】役牌をなるべく早い巡目に切って潰しておく
【7】先制立直を打てそうな場合は自分の裏ドラ効率で選択
【8】門前でいける順子系の手牌で雀頭がない場合は平和に使える分オタ風の重要度が上がる
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